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  • 長谷川

通信制の高校のこれまでとこれから(前編)

こんにちは、長崎県西海市にある通信制の精華学園高等学校アイランド校です。

今回は通信制の高校のこれまでとこれからについて、前編と後編に分けてお話します。


働く人のために始まった通信制高校



通信制高校は戦後まもなくの1947年に始まりました。教育基本法が施工された時代に「教育の機会均等を保障しなければいけない」という理由で、田舎から上京して働く若者たちにも学べる機会を与える場所として誕生したのです。


そのころの生徒は、働く若者と学ぶ機会が無かった一般の成人がメインでした。まだ全日制高校へ行く人が少なく、中卒が多い時代の事です。高校の通信教育は、仕事をしながら勉強する人たちの教育の要求を満たす意味がありました。


中等学校通信教育指導要領(試案)によると、通信教育の目的は「教育を民主化して広く人々の手に開放することである」と書かれています。それまで日本の教育は、エリートと大衆を分けるようなシステムだったのです。それが戦後6・3・3制(小学校6年、中学校3年、高校3年)になり、大衆も高等教育が受けられるように開放されていきます。高校の通信教育も、その流れの中で作られたのです。




時代とともに変化する通信制高校


学びの場を広く提供できるための役割を担ってきた通信教育。しかしながら時代の変化によりその役割も、置かれた位置もいろいろな変化がみられます。その背景には一体何があるのでしょうか? 歴史や役割の変化から見る全体像、そして通信制高校が注目される理由を考えてみました。


かつての通信制高校は中学を卒業してすぐに働く勤労青少年の入学者がほとんどでした。しかし、現在では全日制高校から転入や編入する生徒たち、高校に進学する機会がなく学び直しとして入学するシニアなど、さまざまな動機、学習歴を持つ方が増えています。その他にもスポーツや芸能活動など、通学できない環境にある人たちが、仕事や学業を両立させたいという理由で通信制高校を選択する事も少なくありません。

時代は多様性を重視する社会になりつつあります。全日制高校の生徒のなかには、昔ながらのやり方で服装や頭髪を厳しく指導される事を無駄に感じたり、生徒指導を押し付けられ個性を失われるような環境に追従できず個性を伸ばせない人もいます。そういう生徒にとって、そういう縛りがなく学べる通信制高校の環境は魅力的に感じられる存在になっていったのだと思います。


学業不振で一度高校を進学したものの、色んな理由で辞めざる得なかった人にも再度チャンスは与えられました。不登校、発達障害などさまざまな悩みを抱える人も多く、それらの人たちにもサポート体制が整っているのも通信制高校の特長です。

進学先の選択肢として通信制高校が選ばれるようになってきて、通信制高校の在り方も設立当初とは違い、それぞれの特徴を活かしたものになってきています。個別に柔軟に対応できる通信制高校が増えた事で、通信制を選択する人も増えてきているのではないでしょうか。


次回は、通信制の高校のこれまでとこれから(後編)をお届けします。


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